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2015年11月20日 (金)

要件定義(1)~何が嬉しいの?

いきなりつっけんどんな言い方かもしれませんが、新しい仕事の企画書なり、要件定義書なりを上司や同僚に見せたとき、「この技術ってさ、何が嬉しいの?」ってよく訊かれたものです。筆者はソフトウェアの研究をしていたので、職場の独特な言い方なのかもしれませんね。

 

「付加価値がある」ってことですが、「嬉しい」って言い方が人間味があって筆者は好きです。

 

この言葉は、別にIT分野に限って有効なわけではありません。電車の生産分野では、「電車の揺れが軽減される」「使う電力がX%削減できる」「つう好みの車体フォルム」、アイスクリームの生産分野では、「カロリーY%カット」「新食感」「添加物削減」「高級感」などなど。これ全部、誰かが「嬉しい」ことです。

 

誰かが?

 

では私たちは誰が嬉しいものを作ればいいのしょう?「そんなの顧客に決まっている」と即答したあなた!大丈夫ですか?もちろん、顧客が嬉しくなければ、お金を払ってくれないですから、顧客の満足いくものを作るのはみんなやることです。

 

でも、作ったはいいけど、同業他社の特許にひっかかって、多額の特許料を払うはめになったら、作っているあなたの会社の儲けにはなりませんよね。ちゃんと自社も嬉しくならなければいけません。まあ、特許に関しては、特許料払ったほうが自社に嬉しいこともあるんですけどね。

 

あと他に「嬉しく」なったらいい存在はないですか?

 

それは、社会、動物、植物、自然、地球、宇宙。

 

ずいぶんと話が壮大になってきましたね。「うちはそんなことに関係ない分野だから」とか考える方がいたら、大きなビジネスチャンスを逃しているかもしれません。

 

もう今は、町の中小企業が人工衛星を作ったり、趣味でアマチュア無線をやっている人がISS(国際宇宙ステーション)の宇宙飛行士と交信できる時代です。一方、エボラ出血熱やテロで苦しんでいる人たちもいます。刻々と世界の情勢は変化していきます。それをビジネスチャンスだと捉えるのは、不謹慎だと思う方もいるかもしれません。でも、IT技術という武器を持っているあなたがたは、少しでもその技術で貢献していくことができれば、いいと思いませんか?

 

要件定義をするとき、自問自答してください。「何が嬉しいの?」

           (文:エメラルド優子)

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